ホラー映画というよりハイレベルなサスペンス・ミステリ映画だと思いますが
ダリオ・アルジェント監督というと、日本では「決して一人では観ないでください」というコピーの映画『サスペリア』(1977)で有名になったため、どうしても「ホラー映画の巨匠」というイメージ。
でも、アルジェント監督の純粋なホラーといえば、『サスペリア』『インフェルノ』『サスペリア・テルサ』くらいなんじゃないかと思う。
基本的にアルジェント作品て、スリラー・ミステリが大半を占める。
ただ、犠牲者が残酷な殺され方するから、何となくホラーのイメージになるんだろうな。
『トラウマ』『スリープレス』『シャドー』『スタンダール・シンドローム』等は言うまでもなく、『フェノミナ』や『サスペリア2』あたりも、ホラーというよりミステリ映画だ。
さて、そうしたアルジェント映画の中でも一番好きなのが『サスペリア2』。
日本公開は1978年だが、実は製作されたのは『サスペリア』よりも先。
『サスペリア』がヒットしたもんだから、それ以前に作られていた『紅い深淵』というアルジェント映画を、日本の配給元が『サスペリア2』というタイトルで上映しただけの話。
これは本当に面白いです!
絶対のお勧め!
ミステリ映画とスリラー映画との見事な融合!
例えば中盤の辺り。
主人公の部屋に殺人鬼が忍び込んでこようとする場面があるのだが、ここはハラハラものである。
更に終盤。
主人公とその相棒(彼女?)が、事件の謎を解くために深夜の学校に忍び込む場面があるのだが、そこなんて「ハラハラ、ドキドキ!」ものですぞ。
バックに流れる「ゴブリン」の音楽が、またいい!